ハイタンクの便器の特徴とは

水洗便所の中には和式、洋式というだけではなく色々な種類があり、その種類の中でも特徴的なのがハイタンクの便器であるかもしれません。ハイタンクとはどのようなものであるのかというと、その言葉のままなのですが、「ハイ」つまり高い場所に水を溜めるタンクのことを言います。しかし、これだけの説明であればなぜハイタンクはタンクが上にあるのかなど気になるポイントまで理解ができないかもしれません。ですので、ハイタンクの便器の特徴とはどのようなものなのか、少し詳しくここで説明いたしましょう。

まずハイタンクの大きな特徴として挙げられるのが、上から水が落ちることによってその水圧で便器を流すという点です。私達が一般的にイメージするタイプの便器であれば、普通に取り付けられた水のタンクから勢いよく水が飛び出すように特殊な仕掛けが組み込まれています。その点、ハイタンクはそのような仕掛けが無いことから、上部に水を蓄えるタンクを取り付けることによって水圧を作り出しているのです。このことからもわかるように、実はこのハイタンクの便器、一昔前に流行したタイプで今はそれほど多く生産されているものではないんですよね。ですから、ハイタンクのトイレというとちょっと年季の入ったトイレであると考えてもいいかもしれません。

そしてこのハイタンクの特徴を述べましたが、デメリットも存在しています。そのデメリットとして挙げられるのがタンクが高い部分についていることから、タンク内部で異常が起こってしまった場合、修理するのに手間がかかるという点です。普通の便器であれば背の高さよりも下にタンクがありますが、このハイタンクはかなり高い部分にタンクを設置していますので、修理は脚立や梯子が必須。そのため、異常が起こった時には素人判断で修理するのは危険なので、トイレに詳しい人間に修理を依頼しなければならないのもこの便器の特徴かもしれません。